Club Pelican

BIOGRAPHY

番外編 「僕の休暇の過ごし方」

前回の「経歴」を書いてからすでに3ヶ月余りが経っている。AMP「白鳥の湖」東京公演もとーっくの昔に終了したというのに、いつまでも未練たらしく「デマチ記」などを書いている有り様である(まだ書くけど)。思えば、公演の感想を書いてたころは本当に楽しかったなあ・・・。

「経歴」の続きを書くべく、ずいぶんと前に集めた資料の中で関係するものを選び、また改めて検索などして使えそうな記事やニュースを集めた。こんなことをやるのは久しぶりで、これだけでえらくしんどかった。こうして集めた資料の束を目の前にしていたら、これからこれを読んで関係部分に付箋をつけ、またさらにメインに据えたいテーマを決めて、それに沿った文章を考えて・・・という、「経歴」を書くときにいつもやっていた作業をまーたやるのか、とすごく疲れた気分になってしまった。

やはり、いきなり無理をするのはよくない・・・。無理にやって、サイトを自分が楽しむものではなく義務にしてしまったら、それは本末転倒というものだ。特にワタシは病後の身・・・よよよ。きっとリハビリと助走が必要なのだわ。

とゆわけで、今回はムズカシーことはやめて、気楽な話題でいこう。内容的には前回までとはあまり(ぜんぜん)関係ないので、番外編とすることにした。ちょうどアダム・クーパーも、今ごろは奥さんと久しぶりに水入らずの休暇を過ごして、思いっきり羽と鼻の下とをのばしているハズである。なんてタイムリー。

さてクーパー君は、以前に「僕の休暇の過ごし方」というテーマでインタビューを受けたことがある。時は1998年、彼はすでにマシュー・ボーンの「白鳥の湖」によって名を馳せていた。スター・ダンサーの仲間入りをしていたそんなクーパー君が、なんでこういうインタビューを受けたのか、それだけでも彼が「アルゴノーツ」になぜ出演したのかと同じくらい不思議だが、このインタビューでクーパー君がしゃべっている内容が、また一段と不思議なのである。

クーパー君のファンになったばかりの1年前、私はこのインタビューを見つけて読んだのだが、当時の私はクーパー君の人格や人物像をとっても理想化していて、というか、彼はこういう性格でなければならない、と強く決めつけているところがあった。で、そういう私にとっては、クーパー君がこのインタビューでしゃべっていることは、当時の私が抱いていた、カリスマ・ダンサーたるアダム・クーパーのイメージとは、まったく相容れないものであったのである。アダム様がこんなア×な、いや、フツーな兄ちゃんであるハズはない、という理由から、それから後になって私がこのサイトを始めて、クーパー君の「経歴」を書くようになってからも、最初のショックが大きかったせいか、このインタビューは陽の目をみないままであった。

今回ひさしぶりに「クーパー君ファイル」をひもといてみて、このインタビューをあらためて読んでみた。そしたら。面白いのなんの。爆笑しながらすっかり楽しい気分になり、またまたクーパー君にホレなおしてしまった。やっぱり1年前はさ、私はよほど思いつめてたんだよねえ。「白鳥」のイメージをクーパー君自身に投影しすぎてね。でもこれ、「白鳥」でクーパー君にハマった人なら、だれでも経る過程だろうと思う。「白鳥」でのクーパー君の踊りには、ものすごい影響力というか、すさまじい「ヒーリング効果」があるのである。ダンスをこういう意味で受けとめるのは正道ではない、という人や、「癒し」とか「ヒーリング」とかいう「陳腐」な言葉で表現するのは好きじゃない、という人はいるだろうけど、でもクーパー君の踊りには、特に「白鳥」の踊りには、観ている方が気持ち的に救われるような、大きなパワーがあるのは確かだ。私だけじゃなくて、たくさんの人が同じことを言ってるのを、私は何度も聞いた。やっぱあるんでスよ。

さて、前置きが長くなってしまったが、今回はアダム・クーパーの休暇の過ごし方について、クーパー自身が語ったポリシーや体験談を紹介した上で、さらにこれにちょっとした考察を加えてみよう。

「僕はロイヤル・バレエと一緒にたくさん旅をしてきましたし、彼らと一緒に毎年大がかりなツアーに参加していたものでした。でもそういう場合には、あちこちを観光して回る時間などとれませんでした。なぜなら、リハーサルをしては公演、というスケジュールが続くからです。僕が最近、本当の意味で休暇を過ごしたといえるのは、ほぼ18ヶ月前、僕の彼女とエジプトに旅したときです。僕はエジプトの歴史にとても興味があったので、常日頃からエジプトに行きたいと思っていたのです。たとえ8月中旬のド真夏に行かなければならなかったとしても。とにかくクソ暑くて、そのうえ僕たちは二人とも太陽と暑さが苦手なので、僕たちにとっては、1年のうちでこれ以上に条件の悪い時季を選ぶことはできなかったでしょう。」

「僕の彼女」とは、もちろんサラ・ウィルドーのことである。当時この二人は婚約中であった。以下の文でクーパー君が特に断りなく「僕たち」と言っているときは、クーパーとウィルドーを指していると思われる。

「エジプト旅行のハイライトのひとつは、カイロにある博物館でツタンカーメン王の財宝を見て、それから王の墓室の中に入ったことです。その博物館では、ツタンカーメン王の財宝がフロア全体を占めており、それらが墓室につめ込まれていたとおりに、狭い部屋に展示されている様子は、まさに壮観でした。僕たちはまたあるピラミッドの中心部に入りましたが、うだるような暑さの中で、石に囲まれたあの小さな部屋にいたため、僕はひどい閉所恐怖を起こしてしまいました。僕たちは帽子と日焼け止め、明るい色の服とたくさんの水とを準備し、朝早くに観光に出かけ、それから遊覧船に退散して倒れこみました。陸地を移動するといつでもなにかと面倒なものですから、僕たちは静かな船旅の方がよかったのです。」

てことは、サラ・ウィルドーはピラミッドの墓室に入っても全然ヘーキだったらしい。後でまた出てくるが、クーパー君には意外と気が小さいところがあることを思わせる逸話である。

「僕たちは記念写真撮影付きと銘打ったあるラクダ騎乗ツアーに参加しましたが、それなのに2倍の料金を払わないとラクダから降ろしてもらえませんでした。市場では、店の人々は客の言うことなんかまったく聞いちゃいません。僕たちはスパイスとTシャツが欲しかったのですが、それとは全然カンケーない人々が、僕たちをひっつかんで、なんか買え、と離してくれないのです。それで僕はスゴんで言いました。『僕は英国紳士だ。手荒な真似はしたくない』(注:露口茂のシャーロック・ホームズの口調で読んでみよう)と。でも効果なかったです。」

ラクダはデカいので素人が一人で乗り降りするのはムズかしい。それで人間が乗り降りするときは、ラクダちゃんに膝を折って坐ってもらうのである。ところで、ラクダに乗ったまま倍額の料金を請求され、降りるに降りられず途方にくれるクーパー君。2倍ボラれたくらいで済んでよかったね。ところで、「スパイスとTシャツを探していた」って、いや、ほしいものがあって探すのはよく分かるんだけど、いったん前もって買うものを決めたら、絶対にそれ以外のものは買わないの?それにスパイスは分かるけど、なんでTシャツ???ピラミッドの壁画とか、スフィンクスとかがプリントされた柄のでも探していたのだろうか。エジプトなら、もっとエキゾチックな、いかにも欧米人が喜びそうなおみやげは、それこそたくさんあると思うのだが・・・。そーいえばクーパー君、このまえ日本に来たとき、意味不明な漢字のロゴ(ズバリ2文字で「帯領」。どーいう意味だこりゃ)が入ったTシャツ着てたけど、あのノリでどこ行ってもTシャツばっかり買ってるんでスか!?

「僕はビーチで寝そべって日がな一日過ごすような休暇には、魅力を覚えたことがついぞありません。僕はいつもスポーツとか文化的なこととか、なにかをやっていたいのです。文化的なことといえば、僕はウィーンで過ごしたある冬の週末が特に忘れられません。僕がそこに行ったのは、僕はルドルフ皇太子の物語である『マイヤーリング』というバレエ作品を踊っていて、それでハプスブルク王朝の宮殿を見てみたかったからです。あれは2月で、寒くて凍てつくようで、いささか陰鬱ではありましたが、でもそんなことはかまいませんでした、建築物は美しく、僕たちはまるで100年前、ルドルフが生きていた時代に自分たちがいるかのように感じさせる大聖堂を出て、そして馬車を拾って乗りました。僕たちはホーフブルクの壮麗な宮殿からシェーンブルンへ、そしてランツマンのようなウィーンの伝統的なカフェにもたくさん行きました。」

ラクダの次は馬車かよ。典型的な観光客だな。クーパー君、このまえの3月に、アメリカのワシントンD.C.でのバレエ公演に参加したとき、自分たちの送迎バスに"Adam Cooper Company"とデカデカと書かれていたのを見てとても感動した、と自分のサイトの"Diary"で書いていたが、・・・・・・感動するか?もし今度クーパー君が来日公演する機会があるのなら、招聘元のみなさん、いっそのこと、デコトラで送迎してみてはどうでしょう。きっと嬉しがるに違いありません(デコトラのデザイン募集)。

「僕のスポーツを主とした休暇で最高だったものの一つは、トバゴでのものでした。僕たちはロイヤル・バレエのアメリカツアーに参加していて、そしてツアーの最後で、カンパニーの友人2人と僕は数日の休みをとって旅行に出かけたのです。僕たちはメキシコ、トリニダード−トバゴへ行きました。メキシコ・シティでの最初の数日は恐ろしかったです。スモッグが僕たちを直撃し、さらに僕たちは超最悪なホテルに泊まっていました。それから僕たちは山の上にある美しい村へと登っていき、これぞまさに真のメキシコだ、という雰囲気をそこで堪能することができました。僕たちはそれからトリニダードへ行き、そこで僕は学校の同級生だった友人と再会を果たしました。トリニダードはそのときカーニバルの期間ではありませんでしたが、それでもそこにはカーニバルのような楽しい雰囲気が充満していました。リラックスするために、僕たちはトバゴへ行って、メインの観光地から離れた、いちばん近い村へも30分歩かなくてはならないところにある、島の北東部にある小さなホテルに滞在しました。僕たちはシュノーケリングやスキューバ・ダイビングに行ったりしました。それは長くてハードなツアーの後では、ちょっとしたパラダイスのようでした。」

ボクは・・・に行きました。そこでボクは・・・をしました。そこは・・・だったです、という、まるで小学生の夏休みの絵日記みたいな調子で、クーパー君の旅の思い出話は続く。メキシコ・シティに行ったことのある人に尋ねてみたら、メキシコ・シティは盆地なので空気がこもりやすく、しかも標高が高いために、自動車がしょっちゅう不完全燃焼を起こしたりと、光化学スモッグがかなりひどいんだそうだ。飛行機から降りるとソッコー「くさい」と感じるそうである。あと、飛行機の上から眺めたら、不気味な色のついた雲がメキシコ・シティを覆っていたという。

「ほとんどの時間を僕は働いているので、解放され、リラックスできて、自分の思うままに自分の時間を過ごせる機会に僕はあこがれます。バレエ・ダンサーをやっていると、実に多くのことがダンサーにいつでも課されていて、ダンサーは実に多くのエネルギーを保っていなければなりません。ごくふつうの人間に戻るたったひとつの機会を持つことだけでも、それが家にいるときであれ、遠くにいるときであれ、僕にとっては大切なことなのです。僕はそこでようやく、他の人々のために踊り演じるのではなく、自分の時間を自分の思うままに費やしたり、自分の興味を引くものを観に行ったりできます。」

「僕が初めてロイヤル・バレエのツアーに参加した頃、僕は飛行機が苦手でした。墜落するんじゃないかとコワいし、僕は高い場所がダメなのです。飛行機が離陸するときには、僕は眠ってしまおうと努力したものでした。長いフライトの間、僕はしょっちゅう起きては通路を行ったり来たりしなくてはなりません。そうしないと、身体が硬くなってしまうのです。ほとんどのダンサーたちと同様に、僕も休暇でいちばんやるのがおっくうなのはエクササイズです。でもダンサーたちは、脚を伸ばしたり足首を回したりして、無意識のうちにいつもエクササイズを行なっているものなのです。」

閉所恐怖にひき続き、今度は高所恐怖があることを自らバクロしたクーパー君。おまけに、飛行機がコワい!!離陸の瞬間に寝てる人って、あんましいないよな。ひっきりなしの機内アナウンス、飛行機のエンジン音、加速しながら疾走する車輪の轟音とひどい揺れで、とても眠れたもんじゃないだろう。でも、離陸したあと機体が斜めに傾いたまま、旋回しながら徐々に高度を上げていく間は、確かにコワいか、な・・・。ワタシはコーフンしてウキウキするが。それにしても、ダンサーって大変な職業なんだね。身体が硬くならないように、頻繁に起きて機内を歩き回らないといけないなんて。じゃあ「エコノミークラス症候群」を防ぐための体操とかも、機内のモニター見ながらきちんとやっているんだろうか。いかにもやってそうだ。

ところでクーパー君は、飛行機ではいつもどのクラスのシートに坐っているんだろう。仕事なら招聘元が負担してくれるのだろうから、せめてビジネスか、ひょっとしたらファースト?まさかエコノミーってことはないだろう。でも、プライベートで旅行するときはどうなのか。コイツならエコノミー席にも平気で堂々と坐っていかねない(あの長いアシが前の座席につかえそうだが)。なぜならこのあと、クーパー君は平然として「庶民派スター」の面目躍如たるところを見せつけてくれる発言をするのである。

「特にカンパニーと一緒にツアーしてあちこちを回っているとき、僕が必ず旅に持っていく必需品のひとつが、携帯用電気湯わかしポットです。なぜなら、すごくいいけど高級なホテルに宿泊していると、そこではルーム・サービスも高い料金がかかるからです。僕は一日じゅういつでも何杯も何杯もお茶とかコーヒーを飲みます。もし僕がルーム・サービスでそれらを頼んでいたら、最後にはすさまじい額の料金を支払わなければならない破目に陥るでしょう。」

私はここを読んでさめざめと泣いた。・・・クーパー君、あなたは「世界的スター・ダンサー」なんでしょう。そのスターがなんで「携帯用電気湯わかしポット」なのよ。よくいるビンボー自慢のバックパッカーみたいなことをいわないでよ〜、うっうっうっ(号泣)。高級ホテルの部屋の中で、「携帯用電気湯わかしポット」をスーツケースの中から取り出し、こぽこぽ、とお湯を沸かすクーパー君。ところで、かんじんのお茶パックとコーヒーはどうしてるの?やっぱり自分で持っていくの?コーヒーはインスタントか?それともドリップ式か?ドリップ式だと面倒じゃないか?それにさ、携帯用電気湯わかしポットとお茶パックとコーヒーを持ち歩く手間の方が、結果的にかえって大変じゃないのか。クーパー君、つくづく謎なヤツ・・・。

「僕が仕事で旅している場合、僕のスーツケースの中には、何週間分ものダンス用品一式と毎日の服以外には、他のものをたくさんつめこむ余地は残されていません。でも僕はたくさんの本を持っていきます。僕は犯罪小説が大好きで、いつも特定のある作家の作品を多く買いこんでは、仕事をしながらそれらを読破していきます。僕が今ハマっているのは、ジェイムズ・パターソン、ミネット・ウォルターズ、パトリシア・コーンウェルです。僕がトバゴに滞在していたとき、僕はバーバラ・カートランドの作品を20冊くらい読破しました。どうしてかというと、たまたまホテルの図書館に置いてあったからです。でもそれからは一度も手をつけていません。」

犯罪小説が好きなのはいいとして、トバゴでバーバラ・カートランドの作品を20冊くらい読破した、っていうのは、短期間でこれだけたくさん読みました、っていう自慢なのだろうか?じゃ、偶然ホテルの図書館に置いてあったからで、それ以来読んでない、というのは、バーバラ・カートランドの作品を、全部は読んでないことについて言い訳してるんだろうか。はっきりいって、そんなこと別に誰も気にしないと思います。

「僕は独自の文化や雰囲気を保ち続けている場所が好きなので、ある年の休暇旅行で出かけたオーストラリアのある地域、ブリスベンの北にあるゴールド・コーストは好きになれませんでした。そこはあまりにもアメリカナイズされていて、その土地本来の個性が微塵もなかったのです。もしまた行くとしたら、僕はパースかシドニーに行くでしょう。でも僕は休暇旅行で、というよりは仕事の面で、オーストラリアに行くことに興味を持っています。」

誰に売りこんでいるんだ誰に(笑)。以下、クーパー君の話は段々と収拾がつかなくなってくる。

「僕がすごく訪れたいと思っているもうひとつの国はタイです。そして僕の夢のひとつはサファリ旅行をすることなのです。僕はいつも野生動物に興味がありますし、その本来の自然環境の中でそれらを観察したいのです。一方、僕はカナダとニュージーランドに行きたいと熱望しています。これらの国にはすばらしい田園地帯があるからです。僕はウォーキングや野外にいるのが好きです。」

何の脈絡もなく、話はオーストラリアからいきなりタイに飛ぶ。更に、ナゼか突然サファリが出てくる。そしてカナダとニュージーランドの田園地帯、あげくにウォーキング。ネタが尽きたのか、旅について思いついたことを、もうとにかくひたすら羅列しているだけである。ここで記者が割って入ったのか、クーパー君はようやく落ち着きを取り戻したかのように、最後にちょっとシリアスな体験談を語る。

「僕はイスラエルに2回行ったことがあります。1回は仕事で、もう1回は休暇旅行でです。僕たちはガリラヤ湖畔からスタートし、イェルサレム、それからエイラトへと車を走らせていきました。そのドライブ旅行はスペクタクルなものでした。ガリラヤ湖をとり囲む丘陵の木々の緑で始まり、それからイェルサレムの壮大で宗教的な遺跡、そしてイェルサレムの南からエイラトにかけての、地中海の風景。僕たちがイェルサレムに滞在していたときには、嘆きの壁はまだ一般に開放されていました。僕たちは爆破事件が起こる前の日にヘブロンを通過していたのです。僕たちはそこへは行かない方がいいと警告されていました。いたるところで道路封鎖と検問が行なわれていて、僕たちはその都度、僕たちが何をしに行くのかについて尋問を受けました。それだけで相当に恐ろしかったですが、翌日、その恐怖ははるかに大きなものとなりました。僕たちは、自分たちがあの災禍とどんなに近い位置にいたのか、ということを思い知らされたのです。」

というわけで、クーパー君は意外に旅行好きであることが判明した。そして、大抵の場合はサラ・ウィルドーといつも一緒である。クーパーとウィルドーが、今どこでどうしているのかは不明だが(イチャイチャしてるのは確かだろう)、おそらくは後にクーパー君自身が、公式サイトの"Diary"でまた逐一報告してくれるハズだ(そしてノロける)。私は二人で海外旅行に出かけているとみた。タイで観光しているか、サファリで野生動物の観察をしているか(もちろん二人ともサファリ・スーツを着ている)、またはカナダかニュージーランドの田園地帯をドライビングしているのかもしれない。さて、みなさんの予想は?

(2003年6月1日)


付記:さっそく「アダム・クーパー送迎デコトラ」デザイン案が寄せられた(by みかこさん)。

「デコトラといえば電飾極彩色が基本、ワシントンの送迎バスごときに負けてなるものかという思いはありますが、ここはぐっと抑えて、白地の車腹に墨痕勇ましく『歓迎!阿陀無 空波亜 舞踏団御一行様』と大書するのは如何でしょう。イキオイで『喧嘩上等 ヨロシク!』まで書かないよう注意が必要ですが…。なんなら知り合いの書道家の先生をご紹介いたします。で、もちろん『阿陀無』ロゴ入りTシャツを作成&プレゼントですね。」

チャウ寸評:「阿陀無 空波亜」には、なんとなく「四国八十八ヵ所巡り」のような諸行無常の趣きが感じられ、また白地に墨とは枯山水のような恬淡の境地が漂います。わたくしとしましては、「喧嘩上等 ヨロシク!」も、デコトラとはまた別の世界になってしまうとはいえ、至極結構と思います。が、それならば「ヨロシク」はやはり定番で「夜露死苦」とすべきでしょう。


また付記:かねてより懸案の(じゃねえって)クーパー君日本滞在時着用の「帯領Tシャツ」について、藤井さんより重要情報が寄せられた。あの「帯領Tシャツ」は、バッタもんではなく、なんとNIKE香港オリジナル羊年記念版Tシャツだったのだ!ただし、

「日本のNIKEではこれは手に入りませんし、商品に関する問い合わせにも応えられないそうです。中日・日中辞典を各3冊ほどみてみたところ、『帯領 [動詞] 導く、引率する、率いる。又は案内する』だそうです。」

ちなみに藤井さんによると、広東語では「帯領」には「ボス、元締め」の意味もあるのかもしれない、とのこと。ボスはともかく、何の元締めだい、クーパー君?(笑)

とゆわけで。NIKE香港のサイトは ここ です。右側のコンテンツに「NIKE羊年特別版」というのがあります。そこをクリックすると、左側のメインウィンドウにでっかく「羊」と表示されます(「羊」字の角部分がNIKEのあのマークになってます。ははは)。その右下に「Next」と書かれているので、そこを更にクリックすると例のTシャ ツ群の写真が出ます。いちばん上にあるえんじ色にオレンジのロゴが入っているのが、クーパー君が着ていたタイプです。お値段は169香港ドル(日本円で2500円ちょっと)です。高くもなく安くもなく、まあそれなりでしょうか。

チャウはてっきり、クーパー君はあのTシャツを、成田空港の売店か浅草あたりで購入したのだろうと思っておりました。ごめんなさい。でもブランドものでよかったです。クーパー君はやっぱいちおうスターだし。

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