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Stories 8

“On Your Toes”日本公演感想集(東京編)

by Hiro、sai


Hiro

2004年4月29日(ソワレ)、30日

日本公演はロンドンのときに「ダサッ」て叩かれてたところはだいぶすっきりして、全体的にシャープになった感じですね。それにしてもバンドがひどい!がんばれニッポン人!!です。たぶん「合わせ」もそんなにしてないんでしょうけど、いいかげんしゃんとして!と思います。

30日は2Fの1列センターから観たんですが、バンドの音が大きすぎて・・・。On Your Toesではタップがぜんぜん聞こえないし、特に10th Avenueのところの「大太鼓」がグワングワンなりすぎでどうかなりそうだった。

バンドの中でも重要なピアノはどうなってるんでしょう?ピアノの人はロンドンから来てるって聞いてるんですが、姿が見えない。どこで弾いてるんだろう??少なくとも日本人女性のピアニストは重要なフレーズは一切弾いてないし。おまけに指揮者の方がヘッドフォンつける時があるんですよね。ほんとに不思議です。

私は字幕、あんまり見ないでステージに目線が行ってることが多いんですが、せりふで笑いが取れなくてちょっとかわいそう…と思ってたんです。ヴェラの"What time is it?"、"come'on silly boy"、フランキーの"Of course not!"、コンスタンティンの"He is a choreographer!?"とか。でも、「間」にも確かに問題ありそうですね。大方の日本人はわかんないだろうって、「間」がつまっちゃったんでしょうか?

ADAMのタップが増えていたのはうれしかったです。10th Avenueのところのヴェラとの踊りはほんとにドキドキします。客席にはいろんなジャンルのファンがいるんでしょうが、私がロンドンで知り合った「ミュージカル好き」な方は、ストーリが間延びしてておもしろくない、などと言われてました。でも私、このミュージカルは観て楽しく帰れたら、それでいいような気がします。その点はロンドンでの終演後と日本のそれはおんなじ雰囲気ですよね。よかった。。。

もっと欲を言うと、ペギーにはもっと悪酔いしてほしい、とか、ADAMの歌はぜったいもっとよくなる!!とかありますけど、日本に来る大方のミュージカルが「遠征キャスト」になることを考えたら、私的には大満足です。

やはりADAMは音の表現者だと。私個人としてはジャズ、シンコペーションVSクラッシックだとすると、クラッシックに軍配!です。

2004年5月9、15(ソワレ)、16日

ADAMのおかげで本当に楽しい3週間でした。この間に様々なことがどんどん改善されていったことは、関係者が良いものを作ろうとしている気持ちの表れなんだと心から思いました。とても嬉しかったです。

On Your Toesってホントに楽しいshowだと思います。ストーリーの詰めが・・・とか言う人もおられるようですが、私としてはわりかしどうでも良いことで、あれだけダンスが楽しめるミュージカルで、何度観ても笑えて・・・。

私の中では5/15のソワレが最高のステージでした。一番最初のADAMのタップがロンドンの時のようにクリアな音で、それから先はすべてのシーンがピタッときました。胸がドキドキしましたね。On Your Toesのダンスシーンは圧巻、10番街の殺人でのADAMとSARAHの一体感、すごかったなあ・・・。

それまではなんかモヤモヤと心の中に引っかかるところがあって、ホールのせいかな、などと自分を納得させていたようです。が、違ったんですね。たまには自分の感覚を信じてもいいんだ、ということも思いました。

今回の公演で私は初めてデマチをしてみました。ロンドンでも一人ではなかなかできなくて・・・。だいたい、舞台の上のADAMが素敵なわけで、素のADAMをみたところでどうだって言うのよ、っくらいの気持ちがあったんですが、なぜ、皆があんなにデマチしたがるのかもよくわかりました。

彼の辞書には‘驕り’という言葉はないんでしょうね。実に素朴で質素(にしても、もう少しイイモノ着てもいいんじゃないか??)、あのまっすぐな笑顔はたまりませんね。SARAHもとてもヴェラを演じてる人とは思えないような線のほそーい感じで。彼女にはみんなADAMだけじゃなくってあなたのことも大好きよ!って伝えてあげたかったです。

五反田の街の中で時々見かけたADAMとSARAHは普通のラブラブカップルで、その普通さが(ラブラブ度は普通じゃないですけど)微笑ましかったです。ADAMがどこぞのインタビューで‘ただ踊ることを仕事にしている人間だよ’って言ってた言葉もそのまんま、ホントにそう思ってるんでしょうね。

昨日は久しぶりに母を連れて温泉まで行って来ましたが、温泉街の本屋さんの店頭にADAMが表紙のAERAが並んでいて、その透明感と温泉街のミスマッチ?に足が止まりました。この町でこの兄ちゃんのこと知ってる人いるのかな?と。


sai

2004年5月1日(マチネ)

ついに今日、「On Your Toes」を観てきました。三枚目のアダムがとてもさわやかで、「Swan Lake」とはまた違った魅力にあふれていました。

奥様のサラ・ウィルドーの美しさと演技力にびっくりしました。ホントにきれいな方ですね。ロシア訛りの喋り方やクラシックのダンサーらしい歩き方など細かい所までヴェラになりきっていて感心しました。お似合いのカップルなんだなぁ。

今日は、ほんとに楽しくて自然にニタニタしてあやしいおばさんだったかも。マチネ公演だったせいか、年配の方が多く、盛り上がりに欠けていたので、一人でスタオベして、ブラボーと叫び、後で恥ずかしくなりました。でも、たくさんエネルギーもらったから、仕事もがんばれそう!

というわけで、15日のソワレ公演を会場で買いました。いい席だったので、即購入しました。また、アダムに会える!

アダムの振り付けの才能もすごい!!

昨年の「Swan Lake」はぐっと内面に訴える作品だったのですが、「On Your Toes」は楽しく観ることのできるミュージカルなんだなぁ。私としては(アダムの熱烈ファンとしては)、ちょっぴり物足りなかったけど、ミュージカルの作品としては、よく練られたいい作品だと思いました。

欲を言えば、もっとアダムのダンスをたくさん観たかった!彼独特のあのしなやかな動きやダイナミックなジャンプを満喫したかったです。でも、最後のサラ・ウィルドーとのリフトいっぱいのスマートな動きは、やはりクーパーくんすごい!でした。15日に観るときは、色々注意して作品を観ようと思います。私は、アダムの歌声もすご〜く気にいりました。声もかわいい!グッズもTシャツとバッグをゲットしました。ほんとに、こんなにウキウキしたのは久し振りです。

5月15日 (ソワレ)

あの後、15日ソワレに行きました。公演は、少し手直ししてありました。アダムはダンスはすばらしかったのですが、歌は声もかすれ気味でした。疲れたのかなぁ。

今回ははりきってデマチしたので、アダムのサイン・握手・写メールをゲットしました。アダム・クーパーって本当にやさしい方ですね。ファンの一人一人に声をかけて、サインや写真に応じていました。なによりうれしかったのは、ファンの方々が礼儀正しく、ほかのファンの方にも気を配っていたことです。

私は、初めてのことだったし、ひとりだったので、出遅れてしまいましたが、ベテランのファンの方「サインもらいました?」 sai「まだです。」 ベテランのファンの方「前へどうぞ!」 sai「ありがとうございます」 こんな感じで、握手までしちゃいました。

その後、こーふんしてボーっとしてたので、五反田のスタバで カフェ・ラテ飲んで落ち着いてから帰りました。


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