Club Pelican

NOTE 8

ワイド・ショーのアダム・クーパー

穏やかな土曜の昼下がり、ようやく5月6日にTBSで放映された「はぴひる!」のビデオを観た。クーパー君が生出演したヤツだ。録画自体はしていた。平日だったからタイマー録画で。でも観ていなかった。ちょうど"On Your Toes"の公演中だったこともあり、番組全部(1時間もある)を観る時間がなかなかとれないうちに、いつしか録画したことを忘れてしまっていた。

TBSで昼の12時から始まる番組は、福留功男が司会しているワイドショーだと思っていた。芸能ニュースとか、普通のニュースとか、奥さんが留守の間に旦那が部屋の模様替えをして、帰ってきた奥さんが感動して思わず涙ぐんだりするヤツ。あの番組のどこにクーパー君が出演する余地があるのか、と疑問だった。でも違った。番組が変わったらしい。

「はぴひる!」は、早い話がおしゃべりでうるさい女3人が寄ってたかって、長嶋一茂を容赦なくイジメる、という番組だった。司会者は田中律子、磯野貴理子、長島一茂で、その日の女性ゲストは加藤紀子であった。

ナレーション「群がる女性、絶叫する女性、その先には・・・イケメンたち!(黄金のデカい文字で画面一杯に『イケメン』というテロップ)なぜ女性たちは、こんなにもイケメンに群がるのか。そこで今日のはぴひる調査団は、イケメン特集〜!!!」 こ、このノリは・・・「アダム・クーパー大いに語る」と同じではないか。ナレーションの間、成田空港でペ・ヨンジュン(いわゆる「ヨン様」ね)、またデイヴィッド・ベッカムを待ち構える莫大な数の女性ファンの映像が流れる。

ナレーション「今日のはぴひるはイケメンづくし!あなた好みのイケメンも必ず登場します。」 いろんな「イケメン」さんの映像が流れ、最後に髪ボサボサで無精ヒゲのクーパー君のアップ顔がちゃっかり映る。前にTBSでやった30分くらいのインタビュー番組(番組名は忘れた)のときの映像と同じだが、はっきりいって、単なるムサいマヌケ顔の兄ちゃんにしか見えない。でもなるほど、イケメン流れでクーパー君が登場するワケかい。

道理で、次のナレーションが「世界中で話題沸騰、イギリスのイケメンダンサー、アダム・クーパーがスタジオ生出演!どんな舞を見せてくれるのか!本日はイケメンに酔いしれて下さい!」なワケだ。 と、ここで、"On Your Toes"の"There's A Small Hotel "と、"Slaughter On Tenth Avenue"で踊っているクーパー君の映像が流れる。クーパー君の映像をバックに、ピンク色のテロップが出る。「イケメンと過ごす昼のひととき」

スタジオが映る。真ん中に長島一茂、右に磯野貴理子、左に田中律子。田中律子は早くも興奮気味で、「私、きょうは壊れます。進行できない。」 田中律子はクーパーのファンらしい。でも、磯野貴理子のほうが危険だ。結婚したとはいえ、この女はクーパー君を目にしたとたん彼に襲いかかるかもしれん。そうなったら、即TBSに抗議電話を入れてやる。

長島一茂はヒジョーに居心地の悪そうな表情。「オレはやっぱりハートだなっ」と強がりを言っている。でもなあ、一茂よ、アナタは気の弱さが顔に出てるのよ。現役時代よりは、今の方がよっぽどいいヤツだけど。それから女性ゲストの加藤紀子が登場。田中「紀ちゃんは、イケメンよりもハート?」 加藤紀子、さっそくブチかます。「もちろんそう。でも、キタナイよりは、キレイなほうがいい。」

それから「イケメンベスト20」のフリップ。全員日本人。第20位から第6位までは省略。第5位:香取慎吾、第4位:妻夫木聡、第3位:藤木直人、第2位:福山雅治、第1位:木村拓哉。これじゃ「抱かれたい男ランキング」と変わんないじゃん。

それからイケメンについての街頭1000人アンケート。調査場所はどうやら銀座のようである。しかし、アンケートの質問事項が理解不能である。「超最新タイプ別イケメンランキング」 なんだよ、この「タイプ別」ってよ。まず「優しそうなイケメンは?」、「甘えん坊そうなイケメンは?」、「いいニオイがしそうなイケメンは」(←なんじゃこりゃ)、「声がステキなイケメンは?」、「頼りがいのあるイケメンは?」、「料理が上手そうなイケメンは?」(←こんなタイプ分類を考えたヤツ出てこい)

さて、ここから女3人による本格的な一茂イジメが始まる。田中「一茂さん入ってなかったねー」と言いつつ、「ちなみに長島一茂は?」と書いてあるフリップを取り出す。優しそう:ランク外、甘えん坊:16位、いいニオイ:19位、声がステキ:ランク外、頼りがい:14位、料理上手:ランク外。ちなみに「甘えん坊」では、田中に「家で赤ちゃんコトバ使ってそう」と言われて、「使ってねーよ!」とマジに言い返していた。また「いいニオイ」では田中に「汗クサい、ってことじゃん」とまで言われる。

カメラは意地悪にもマジに傷ついた表情の一茂の顔をアップ。でも一茂、気丈なフリを装って「でも全部ランク外じゃなくってよかったよ、全部ランク外だったら、けっこう番組終わって傷ついてたかも」と言う。しかし田中、すかさずとどめの一言。「ADに怒ったりとかね。」 マジかわいそうだ一茂。

次は「これから注目のイケメン。イケメンニューカマーベスト3」。「ニューカマー」?新しいおカマ?「芸能人」、ぜんぜん知らねえヤツばっか。「政治家」(←・・・)、愛知次郎(自民党)、細野豪志(民主党)、寺田学(民主党)。「イケメン」かどうか以前に、こいつら、年金ちゃんと払ってんだろうな?「スポーツ選手」、これまた1人も分からん。

やかましい女どもにずっと虐げられていた一茂、ここで反撃に出る。「女の人が見たらいい、っていうのと、男が見ていい、っていうのとは違うからね。だってさ、食事なんかするときに、『すごく私のかわいいお友だちを連れてくるわ』って言って、行くと、かわいかったこと一度もないもん。絶対自分よりかわいい子連れてくるって言いながら、女の子は連れてこない。」 それは合コンにおける女の基本戦略だ、一茂。

一茂、フリップを取り出す。「一茂が選ぶイケメンベスト3」。第3位:井上康生(柔道選手)、第2位:ボブ・サップ(←ぎゃははは)、第1位:清原和弘。発表する都度、スタジオの観客から「えーっ!?」とブーイングの声。なるほど、一茂はマッチョな体育会系が好きなのか。私は清原よりも松井(秀喜)の方が好きだけどなー。

次は「ちまたで話題、街のイケメン」。まずは松屋銀座3F靴売り場の店員さん(確かに妻夫木聡似でイケメンであった。でも香水がブルガリっていうのはちょっと・・・)。次に船堀駅(江戸川区)近くに「イケメンの巣窟」があり、それは男性保育士4人が勤務するある保育園のことであった。茶髪にピアスのフツーの若者で保育士。顔はともかく、かわいい柄のエプロンを着けて園児の世話をしたり、ピアノを弾いてお歌を歌ったりする姿は確かにカッコいいかも。

次は「会えたらラッキー、街のイケメン」。・・・ワタクシ、そろそろ瞼が重くなってきました。六本木ヒルズのレストランのシェフ、東村山にある沖縄料理店のマスター(マスターに会うためにわざわざ東村山まで行くのかい)。加藤紀子「マスターのシャツの柄がハデ。」 田中「沖縄だから。」 それはハワイ。

番組を見始めて30分が過ぎた。クーパー君、ぜんぜん出てこないじゃん。ねむ〜い。だる〜い。ん?「かっこいい外国人イケメンは?」とな?これはそろそろ出るぞ。ナレーション「お教えしましょう!」 はいはい、教えて〜。ぺ・ヨンジュン、デイヴィッド・ベッカム。うんうん、お約束ですね〜。さあ次は〜?映像が切り替わる。茶のムートンのジャケットを着てロンドンの街を歩く、ダーク・ブロンドの男性の後ろ姿。ついに出たー!!クーパー君です!貴重な休日の30分をムダにした甲斐がありました。さりげなく「白鳥の湖」がBGMに流れています。

だがちょっと待て。こいつ、眉根に皺寄せたフキゲンそうな顔をして、歩きながらタバコ吸ってケータイでしゃべってる。更に!吸ってたタバコを道路に投げ捨てて踏み消し、そのままケータイでしゃべり続けている。歩きタバコの上にポイ捨て、歩きながらケータイでしゃべりまくり。マナーがなっとらん。日本ではイイ子してるクーパー君、地元に戻ればこのとおり、無愛想でガラの悪いフツーのロンドン兄ちゃんである。

ボーンの「白鳥の湖」映像版の一部が流される。ナレーション「いま日本の女性たちの間で大ブレイク寸前なイケメンがこちら、ダンサー、アダム・クーパー。5歳でタップ・ダンス、7歳でバレエを始めた彼は、英国ロイヤル・バレエ団でプリンシパルにまで昇りつめながらも退団、新たな可能性にチャレンジし、映画『リトル・ダンサー』にも出演、ジャンルを超えて活躍し、幅広い層に支持される、今いちばん旬のダンサー。」 画面上にピンク色で「話題のイケメン アダム・クーパー」のテロップ。 そして「オン・ユア・トウズ」の映像が流れる。"Slaughter on Tenth Avenue"で、ストリップ・ガールがカウンターに座っているその横で、大きく両腕を回しながら踊るところ、カウンターの上でピルエットしてから飛び降りるところ、そしてカーテン・コールの様子。

「現在公演中のミュージカル『オン・ユア・トウズ』では、主演のみならず、振付も担当し、数々の(2つだけど)賞を受賞、そして今日、そのアダム・クーパーが、この『はぴひる!』のスタジオに生出演!どんな舞をみせてくれるのか?」

画面が田中律子に切り替わる。口をあんぐり開けた田中。明らかに番組の進行を忘れている。一茂は更に居心地悪そうな顔。田中「さあ、というわけでですね、アダム・クーパーさんがですね、嬉し〜!アタシもね、観にいってきたの。・・・めちゃくっちゃカッコいい!ヤバイですよ!」 磯野「今、来てるわけ?」 田中「来てるの来てるのそこに!!」 一茂、苦笑しながら「早く呼んであげた方がいいんじゃない?」 田中「CMの後に登場します。お楽しみに〜!アダム♪アダム♪」 ホントに壊れたな。

と、スタジオの裏にいるクーパー君の姿を、足元から顔へとずり上がるようにしてカメラが映していく。クーパー君は黒いスーツ姿。髪は向かって右側から分けて後ろになでつけている。クーパー君、近づくカメラをちらっと見て、少し戸惑ったような表情でかすかに笑い、横にいる誰かと話している模様。当然スタジオ用のメイクはしてるんだろうけど、そんなに顔色は悪くなさそうにみえる。

CM終わり。田中「さあみなさん、お待たせいたしました♪話題のダンサー、アダム・クーパーさんです♪どうぞ〜!!!」 "Slaughter on Tenth Avenue"の音楽が流れ、横の扉が開く。クーパー君が立っている。両足がなにげに第1ポジション。クーパー君、ゆっくりとした足取りで歩み出てくると、一瞬足を止め、スタジオの観客に向かって、口元にかすかな微笑を浮かべ、これまたゆっくりとした動作で、優雅に2度お辞儀をした。

とたんにスタジオの観客は騒然、「わあ〜っ」、「きゃ〜っ」、「カッコいい〜」等の声が上がる。クーパー君は司会者たちの一人一人と挨拶し、握手を交わす。黒のスーツのせいで、肩から背中へのラインがすっとして実にキレイ。一茂はクーパー君とほぼ同じ背丈である。でももちろん一茂は元プロ野球選手だから体格はクーパー君よりゴツい。女性陣は、やっぱり芸能人って小柄なんだな。みんな150センチそこそこじゃないか。ひととおり挨拶が済んだところで座る。

さて、クーパー君マジック。女性タレントよりも背が30センチも高いのに、座ると座高が同じ。顔。一茂の3分の2しかない。もちろん磯野貴理子よりも、そしてなんと加藤紀子よりも小さい。田中律子とは同じくらい。よって田中律子はクーパー君と同じくらいの超小顔であることが判明。

田中「私、あの、先週、『オン・ユア・トウズ』見せて頂きました。もうね、踊りが見足りなかったです。もっと踊ってほしかったです。もっと。」 通訳を聞いたクーパー君、「ハッハッハッ」と笑う。 磯野「バレエがもともとの?」 クーパー"Yes, I am from ballet." 田中「でもね、この『オン・ユア・トウズ』ではね、もちろんタップもあるでしょ。バレエもあるでしょ。歌も歌うし、演技もするの。もう、すべてパーフェクトなの。」 磯野「おいくつなんですか?」 クーパー"Oh, secret."と答えてから、また「ハッハッハッ」と笑い、"No, no, no. I am 32."と答える。なるほど、女性に限らず、男性に対しても年齢は軽々しく尋ねちゃいけない事項になってるのか〜。

田中「あっ、same ageだ。」 クーパー君"Really?Wow."それほどのことか〜?ここで磯野「ミートゥー!」 田中「ウソウソ!」 クーパー君、田中の手振りで意味が分かったらしく、組んでいた手のひらをほどいて、体を揺すり、両足をかすかにバタつかせて爆笑する。

それにしても、この髪の分け目から流れるようになでつけた髪型、カッコいいね。ああ、キレイなダーク・ブロンド、白い肌。直線的な眉に、耳の下から顎にかけてのすっきりした顔の輪郭。写真騒動勃発以来のこの1週間、とても辛くてクーパー君の顔が見られなかった。ビデオやDVDも見てないし、雑誌も読んでないし、自分のサイトも見てない。でもこうして見てしまうと、やっぱり好きだ。

一茂「何か、日本の食事で好きなものは何か?」 磯野「ジャパン、フード、ライク?」 一同爆笑、一茂、磯野をどつく。クーパー君、笑いながら"Very good!" 磯野「通じた!」 クーパー"My favorite Japanese food is シャブシャブ."ほおお〜、お肉、好きなのね。草食動物みたいな顔してるけど。一茂「寿司はどうですか?寿司は?」

それまでニコニコ笑っていたクーパー君、スシ、と聞いたとたん、表情が一変する。口をへの字に曲げ、右手を下げて指でOKマークを作る。かすかに眉をひそめ、困ったような笑いを浮かべて、"スシ・・・some."と答える。磯野「あんまり(好きじゃない)?」 通訳「ものによっては。」 田中「ああ、生だから。」 クーパー"Yeah." クーパー君は生ものがダメらしい。じゃあ、かっぱ巻き、かんぴょう巻き、たまご、穴子、蒸し海老(私は蒸し海老が好きだが、ちゃんとした寿司屋では、蒸し海老は邪道とされているらしい)専門ね。クーパー君を寿司屋に連れてけば、安上がりな値段ですむな。ところで、生牡蠣とかもダメなのかな?

磯野「ご結婚はされてるんですか?」 クーパー"I am. Yes." 磯野、ガックリと肩を落として「なんだ!」 一茂「磯野さんもしてるじゃない!」 通訳に教えてもらい、クーパーも大笑い。田中「ナニを望んでるの!みんな!」

加藤紀子「どういうタイプの女性が好きなんですか?」 いい質問だ。クーパー"I like women with very good sense of humor, and with kind heart." 磯野「今日は3人の美女がいますが・・・。」 クーパー(マジメな顔で)"Very, very beautiful!"磯野「誰がいちばん好みですか?」 クーパー"I can't make a favor, that's not fair." 磯野「はっきり言ってもらって大丈夫ですよ。ミー?ミー?」 クーパー君、これにはマジに大ウケしたらしい。目をつぶって顔を大きく上下に振って爆笑する。クーパー"I don't wanna・・・(この後なんて言ったか分からない)." 磯野「私がいちばんいいって。」 田中、加藤「言ってない、言ってない!」 磯野貴理子のギャグは国境を越えた。

田中「それじゃあ、今日はここですね、生でタップ・ダンスを!」 スタジオの床にタテヨコ2メートル足らずの透明な板が敷いてある。こんな狭いところで踊れるの?クーパー君、右手の親指と人差し指を近づけて"Little tap dance."一茂が「後ろから見ないでしょう、ふつう?」と言い、司会者一同、あわてて椅子から離れてクーパーの前に回りこみ、カメラから外れる。それを見たクーパー君、笑って"Audience?No, no!"

クーパー君、言葉どおり小振りなタップ・ダンスを踊り、最後はピルエットでシメる。わずか10秒くらい。終わると拍手。クーパー君、照れくさそうに目を閉じてお辞儀をする。いいねえ。1、2メートルの近距離からクーパーの踊りを見るなんてね。うらやましい。一茂「しなやかだねえ!」 一茂はおそらく初めてクーパー君の踊りを見たんだろうに、いきなりこんなコメントを言うなんてすごいな。田中「じゃあ、一茂さんも踊って下さいよ。」

仕方がない。一茂、番組の進行上、同じ板の上で地団駄を踏む。クーパー君、右手の手のひらを下に向けてひらひらと振る。通訳「まあまあかな。」 なるほど、これはそういう意味のジェスチャーなのか。一茂、番組の進行上、お約束どおりキレる。「できるワケねーだろオレが!なんでオレがやるんだよ!」

クーパーの踊りについて、初見にしてはなかなかに鋭いコメントを出し、また健気に番組を盛り上げる一茂に比べ、田中律子のコメントはなんだ。「アダムの肉体が、もう、ボディがすばらしい!」 磯野「律ちゃん、アダムのお尻が好きなんだよね。」 田中「言っていい?お尻のこと、言っていい?」 クーパー、指を唇に当てて「シーッ」という仕草をするが、「ハハハハ」と笑う。田中「お尻が出るの。舞台で。もうね、アタシ、あー!って声が出た。」 一茂「演出なんだ?」 磯野「ハプニングじゃないんだ。」 田中「ハプニングの演出なの。子どものころからの舞台の話なんだけど、子どものときにもお尻を出しちゃって、舞台をダメにするの。」

クーパー君、通訳を聞きながら、うんうん、とうなづいている。磯野「ここでは脱がないで下さいね。」 クーパー君、"No, no, no, no."と言いながらも、さすがにちょっと呆れたような表情になる。ここで一茂がナイスフォロー。「ジャンプ力もすごいんでしょ?アダムさんは。」 クーパー、一茂の方を向いて微笑しながら"Sometimes." 一茂「いつもはどういう、こう、ストイックな生活をされてるんですか?」

クーパー"Well, I trained from when I was very young, I started first tap dance when I was about 5 years old, and I moved(?) to ballet when I was about 8, and I studied singing and acting, and, well, my dance training is just a lot of years." 一茂「訓練による賜物なんでしょうねえ。」 磯野「全身筋肉なんでしょうねえ。」 加藤「触っていーい?」 田中、それをさえぎって「ダメ!」 女どもより、一茂のコメントや質問の方がずっとマトモである。

田中「というわけで、今、公演中の舞台なんですが、こちら、アダム・クーパーさんの『オン・ユア・トウズ』、ゆうぽうと簡易保険ホールで5月18日までです。」 ここで"On Your Toes"のポスター(会場で売ってたタイプ)が大写しになり、更に画面下に公演日程と問い合せ先の電話番号が出る。

田中「・・・最後に、抱きついてもいいですか?」と言うなり、クーパーに抱きつく。クーパー、笑いながら田中を抱きしめる。磯野「じゃあ、あたしらもやらしてよ。」 田中「ダメだって!ダメだって!」 磯野、かまわずクーパーに抱きつき、次に加藤紀子までがクーパーに抱きつく。最後には一茂もクーパーに抱きつこうとするが、クーパー、首を振りながら人差し指を差し出して拒否する。一茂、両手を組んで引き下がる。司会者、観客は爆笑の渦。磯野「いやあ、楽しい方ですねえ、アダムねえ。」 確かに。初めて出演した日本のワイド・ショーで、これだけノリのいい反応をみせるバレエ・ダンサーも珍しいかも。

田中「まだまだこの後お付き合いしてくれるということなので。」 一茂「まだいてくれるの?」 田中「ええ、まだいて下さいます。」

次回、「アダム・クーパー指圧編」、「アダム・クーパー桜ロール試食編」に続く。

(2004年6月12日)


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