Club Pelican

Diary 3

2003年12月3日

ここの日記は「雑記」に移動しました。(「森下洋子とマーゴット・フォンテーン」)


2003年11月27日

ballet.coのpostings pagesに、"Mixed Bill Insight Evening 26th Nov"というスレッドが立てられ、そこでクーパー君も出演する、来週から上演されるロイヤル・バレエ"Gong Mixed Bill"リハーサルの模様が詳しく紹介されている。読みたい方は、ballet.coトップページの"postings pages"→"What's Happening"→"Mixed Bill Insight Evening 26th Nov"の順で進んで下さい。

また、ロイヤル・バレエのサイト上で、そのリハーサル風景のビデオ・クリップを見ることができる。上記のスレッドにリンクが貼られているが、いちおう ここ です。メディアかクイックタイムで見られる。

その映像の中に、クーパー君がゼナイダ・ヤノウスキー(Zenaida Yanowsky)とともに踊る、ウィリアム・タケット(William Tuckett)振付の"Proverb"の一部もある。短いけど、踊るクーパー君が見られる。黒Tシャツに黒ズボン・・・相変わらず手足長いっす。映像が短いのでよく分からないが、踊りも面白そうだ。

リハーサルの模様を紹介してくれた上記のリポートによると、この"Proverb"は、ヴィトゲンシュタインの言葉や思想をいくつか採用したものだそうだ。ヴィトゲンシュタインにインスパイアされた作品の題名が"Proverb"となると、ヴィトゲンシュタインの言語批判、言語に意味(つまり真実)がもともと内在しているという考え(というより無批判な思い込み)を、徹底的に否定し批判したことが真っ先に思い浮かぶ。

この作品がそんなムズカシーことを表象したものなのかは、あの短い映像だけじゃてんで分からないし、このミックスド・ビルの売れ行きがよくないらしいのはちょっと残念だが、それはおいといて、久しぶりにクーパー君がバレエを踊っている姿を見られて幸せな気分である。


2003年11月22日

11月21日、ロンドンのサドラーズ・ウェルズ劇場は、2004年7月から9月初旬にかけて、同劇場で行なわれるはずだった、ボーン版「白鳥の湖」公演がキャンセルされたことをサイト上で発表した(詳細は ここ )。

演目のいちばん下にある“Swan Lake”をクリックすると説明のページに飛ぶ。それによれば、「『白鳥の湖』アメリカ・ツアーに問題が生じたため、予定されていたサドラーズ・ウェルズ劇場における公演が2004年夏に開始されることは、現在のところ見込みが薄いようである」と書いてある。

聞いたところによると、「白鳥の湖」のチケットはもうすでに売り出されていたのだが、サドラーズ・ウェルズ劇場は今月になって、急にチケット販売を取りやめたそうだ。同劇場のサイトにはこうも書いてある。「我々は“the production company”(←いったいどこの団体を指すのか)と、公演の予定を立て直すことができるかどうかについて、綿密に協議している最中である。既にチケットを購入した人々は、それが可能かどうかについて我々が知り得た時点で、すぐにその連絡を受けることになるだろう。」

そして、公演の予定の立て直しが不可能な場合は、ただちにチケット料金の払い戻しが全額行なわれるという(当たり前だ)。それについては、クレジット・カード、銀行カード、小切手でチケットを購入した人々への払い戻し方法は書いてあるのだが、現金で購入した場合はどうするのかは書いていない。

「もしいずれ他の機会にこの公演が行なわれることになったなら、今回チケットを購入した人々は、そのチケット予約の優先権を有することを我々は保証するであろう」と言っているが、いったいどうして来年の公演は中止になったのだろう。しかもチケットまで売り出していた公演が?もしクーパー君が出演するのなら、迫力満点の生オケで、彼のスワンとストレンジャーを観られるな、と期待していたのに。


2003年11月13日

クーパー君イキナリの来日には驚いたが、彼の公式サイトの“diary”最新版には、それ以上に驚かされるようなことが書いてあった。彼が来年に行われる宝塚歌劇団のレビューの振付を担当する、という話は、どうやらボツになったらしい。いや、ボツになったことが驚きなんじゃなくて、彼がいつになく厳しい語調で書いていたのに驚いたんである。

詳しいことは彼の“diary”最新版に書いてあるが、つまりは、あくまでまだ話し合いの段階にあるのであって、自分が必ずそれを請け負う、とは確約していない仕事について、先走った宣伝が行われてしまう、ということに対して、彼は困惑している(というかちょっと怒っている)らしい。最近こうした出来事がたて続けに2件起こり、そのひとつがどうやら宝塚のようである。

クーパーの言い分としては、宝塚側との話し合いは4ヶ月余りも行なってきたが、絶対にやると確約はしていなかったし、あくまで考え中のことだった。宝塚側は話し合いをしていることを発表していいかどうか打診してきた。自分は発表することにはあまり乗り気ではなかったが、自分がその仕事に興味がある、と言わざるを得ないような、大きなプレッシャーが宝塚側から発せられていた(←このへんがちょっと弱い)。しかし、現在の時点で、宝塚の仕事を引き受けるのはどうやら無理な情勢になったが、宝塚側がすでに発表してしまったため、自分は非常に難しい立場に置かれている、ということである。

彼が心配しているのは、こうしたことが彼に「悪い形で影響してくる」ことだという。つまりは「アダム・クーパーは、仕事を引き受けたのに簡単にキャンセルするいーかげんなヤツだ」という誤解を与えかねないことを、彼は心配しているようだ。「だから」と彼は書いている。「イエスと言いながら気変りするのは、決して僕なのではないことを明らかにしておきたい。」

宝塚が「2004年公演ラインアップ発表会」という記者会見を開き、アダム・クーパーが日本人演出家とともに、「TAKARAZUKA舞夢!(仮題)」の「作・演出・振付」を担当する、と発表したのは8月末のことである。なにせ宝塚だから、このラインアップの発表は、新聞の紙面、各紙サイト、Yahoo!などのニュースページで一斉に報じられた。ウチの田舎の地方紙にも載ったくらいだ。

私が伝え聞いた、上記の記者会見における宝塚側の説明は、クーパーが日記で書いていたことと少し(というか全然)食い違う。その一方で、宝塚のサイトには「作・演出・振付:アダム・クーパー(予定)」とあり、ギリギリな表現という感じもするが、確定したようには書いていなかった。ここがいささか不思議なところである。だから、まあクーパーの言い分は、それなりに理が通っているとは思う。

でも、これには齟齬というか、クーパーと宝塚、両者の認識にズレがあった、という可能性もあるだろう。同じ言語で話したって、食い違いはしょっちゅう起こるんだから、まして日本語と英語でやりとりすればね。契約のやり方や進め方も、日本の宝塚にとってはフツーのことでも、イギリス人のクーパーにとっては戸惑うようなものだったのかもしれない。それに、こう思わないでもない。先走った宣伝や発表を是としないなら、断固とした態度で、それをはっきりと相手側に伝えるべきじゃないのかな〜、と。

自分の言いたいことをはっきり言って、相手の言いたいことをきちんと相手に確認しながら理解する、お互いの習慣には違いがあることを踏まえて、お互いが妥協できる線を探す。お互いが自分の要求だけを一方的に通そうとすれば、こうした後味のわるい結果を招きやすいことを、今さらながらに痛感する。

クーパーと宝塚交渉担当との話し合いがなかなか決着しなかったがために、演出家をはじめとするスタッフ、女優さんたちは、宙ぶらりんな状態の中で、時に落ち着かない気分になったかもしれない。それにファンの方々も含めて、今回の件は、多くの人々にとって非常に残念なことであった。


2003年11月9日

ぜ〜ったい“On Your Toes”が観たい、一刻も早くチケットを手に入れたい、そのためにそれなりの注意とコストは払ってきたぞ、という方々の多くが、今頃はチケットを無事入手されていることと思います。どうもお疲れでした。今回の先行販売は明日の月曜日(10日)までだそうです。Pコードは350120、ぴあ特電は03-5237-9111(自動音声)10:00-23:30、また03-5237-9888(オペレーター)10:00-18:00で、もちろん、ぴあの各店舗でも販売は行われます(営業時間不同)。サンクスでの店頭販売もあり、10:00-23:30に購入手続きができます。

また、チケットはほしいけど、今の時点では何らかの事情でまだ購入できない、という方も、落胆することはありません。これらの「先行販売」は、たとえば猫が初めて見るものに対して、ちょ、ちょい、と前足で軽く触れてみる、というのと同じで、一種の「試し売り」みたいな側面もあると思います。

メインの一般販売が来年に控えておりますし、また一般販売までに、まだまだこれからいろんな形での「先行予約」なり「先行販売」なりがあるでしょう。売れ行き次第では、ひょっとしたら一般販売開始以降も、たとえばカード会社から送られてくるチケットサービス情報誌なんかに、チケット販売情報が載っているかも。注意を怠らないようにしましょう。

とはいえ、“On Your Toes”に関しては、これからも機会はいくらでもあるし、絶対に買えない、なんてことはまずあり得ないでしょう。この前のAMP「白鳥の湖」が特殊だったんであって、今回はかなり事情が違うと思います。もっとも、去年の今頃にAMP「白鳥の湖」チケットが一般販売された当初は、のほほ〜ん、としたものだったんでスよ。私はときおり残席状況を眺めては、ああ、売れ残りまくりだな、大丈夫かよオイ、と思ってたくらいだったから。

まあアンテナだけは立てといて、でもむやみに焦ることなく、公演に関する更なる情報を待とうと思います。


2003年11月8日

およそ3ヶ月ぶりの「不定期日記」です。スゲーな。「旅日記」が終わって、なんだかようやくこの夏のロンドン旅行から、気分的にも解放された感じです。ほっ。

でも、「名作劇場」の“On Your Toes”は、あまりにストーリー紹介に傾きすぎて、自分の感想を入れる余地がなくなってしまった。よって、私が思ったこと、感じたことをメインに据えた感想も、いずれ上げることになると思う。ちょっと辛辣なものになるかもしれないけど。

「経歴」も早く続きを書きたい。ただ、今回は特に読む資料がたくさんあって、今日その整理をしただけで、ちょっとげんなり。でも、毎日ちびっとずつやっていきます。話題的には決して楽しいものではなくて、バレエという一見華やかな世界のダーク・サイドというか、イヤな部分が垣間見える資料ばっかりなのだが、考えさせられることが多そうだ。

これはバレエに限らず、どんな世界でもそうだけど、ごく少数の「勝ち組」がいれば、当然その陰には、はるかに大量の「負け組」がいるわけだ。じゃあ、バレエ界における「勝ち組」って誰か?手っとり早いのは、書店に売られているバレエ関係の書籍、雑誌をめくってみることである。たとえば、記事が組まれているダンサーをリストアップしてみよう。また、「世界の名ダンサーたち」とか、「今、注目のダンサー○○人」とかいうテーマの書籍なり特集記事なりをみてみよう。そこには誰が紹介されているだろうか。あるいは、どこの国でも必ずある「今年、最も活躍したダンサー」に与えられる「○○賞」を受賞したのは誰か。彼らが「勝ち組」だ。

というか、「名ダンサー」、「注目のダンサー」、「最も活躍したダンサー」などは、最初から「勝ち組」ダンサーの中から選ばれるのであって、「負け組」だとみなされるダンサーは、はなから選考対象にも入っていない(選ぶ人々の眼中に入っていない、あるいは知られていない)のだろうと思う。そうでないなら、なぜこんなにもある一群のダンサーたちの写真ばかりが、どこにでも載っているのか。ある一群のダンサーたちの名前ばかりが、こうも取り沙汰されるのか。バレエ・ダンサーはこれしかおらんのか、と思えるくらいだ。

復活したとたん、イキナリ濃ゆい話題になってしまいました。でも、これはバレエ界がワルいんじゃなくって、私がたまたまクーパー君を好きになっちゃったばっかりに、私がかねてから興味のあった問題に入り込みやすい格好のネタが、バレエ界の中にあった、ということである。

まあ、こんなわけで、これからもよろしくお願いします。「旅日記」の終わりとともに、魂もやっとロンドンから帰ってきたチャウより。


2003年8月26日

今日のお昼過ぎに帰国しました。家に着いたとたん、倒れるようにして爆睡しました。

疲れたので夜ももう寝ます。詳細はこれからじっくりと。


2003年8月5日

更新したかったのですが、下の「日記」に書いたとおり、梅雨明けに直球で夏バテになったうえに、週末はロンドンの宿の検索、問い合わせ、予約などでなんだかあわただしく、結局更新できませんでした。お盆前までにはなんとかしたいですが。

宿はなんとか手配できました。が、ウェブサイトもないB&Bなので、どんなとこなのか見当もつきません・・・ふふふ。でもたぶん、(1) 建造されてから余裕で100年以上経っている、(2) ギシギシ鳴る木製の階段、(3) せまくるしくいかにも安普請な客室の内装、(4) こころなしか傾いていて抜け落ちそうな床、(5) 水漏れしそうな「シャワールーム」、(6) テレビは地上波しか映らない、そして (7) 出る。 これならまさしく私の理想です。

でもロケーションは超いいし、問い合わせへの返事がすぐに来るので(ナゼか徐々にフレンドリーな口調になっている。舐められたか)、まあそう悪くはなさそうな印象を持ちましたが、実際はどうなんでしょう。これも一種の賭けですね。楽しみです。

伝聞ですが、“On Your Toes”、まだプレビュー段階とはいえ、非常にいい出来だそうです。よかった!!


2003年8月3日

やあ、みなさん、お元気?関東地方は一昨日やっと梅雨明けしました。そして、今日いきなり30℃以上の超超超超真夏日になったのです。この梅雨明け第1日、チャウはストレートで夏バテに突入しました。

食事はもはや生命の維持に必要なカロリー摂取以外のなにものでもなく、それなのに、よりによってこの超クソ暑い日に、駅前にカレー屋が開店し、さらに店員さんが「無料カツ券」を配っているのです。

炎天下の中、道に立ちどおしでチケットを配る店員さんは本当に大変ですが、私は「カツ」という単語を聞くだけで食欲が減退し、カツカレーを想像するに至っては、灼熱の砂漠を水もなく彷徨しているような、死にそうな気分になりますので、ついつい店員さんからなるべく遠ざかって歩いてしまいます。店員さん、ごめんなさい。

今日はクーパー君とはぜんぜん関係ない話題。でも明日からプレビューが始まるね。これから1ヶ月間、気楽にやっていってくれ。

週末はチャウ行きつけの銭湯「亀の湯」で、ゆったりとエレガントなバスタイムを楽しむ。隣のおばあちゃん(推定年齢80代前半)にしみじみ言われる。「無理しちゃだめよお。ここまではできる、ここからはできない、って、自分ではっきりと決めないと。気力だけじゃあ、人間いつかは保たなくなるわよ。」 人生の大先輩の言うことに間違いなし。


2003年7月31日

さいきん日記づいているワタシ。なのにアダム・クーパー公式サイトの“diary”は、ついに1ヶ月間、更新なし!でもいいもん。案の定、今週になって「テレグラフ」や「メトロ」(写真激かっこいい)に、立て続けにインタビューが掲載された。次はどこだ〜?(「インディペンデント」、「タイムズ」でした。チャウ後記)

赤坂の英国政府観光庁に行って、資料をしこたまもらってきた(無料配布)。その中に“LONDON Planner”という月刊のガイドブックがあり、旅行に関する基本的な情報や、その月に開催される主なイベントなどを紹介してくれている。小冊子でしかも重要な情報をコンパクトにまとめてあるので、去年もずいぶんとお世話になった。

8月の注目イベントの筆頭に、“On Your Toes”が写真入りで挙げられている。“LONDON Planner”は、世界各国の英国政府観光庁に置かれているそうだから、これが宣伝になって、客の入りがいっそう増えてくれるといいなあ。

ちなみに“LONDON Planner”去年の7月号には、“Onegin”で踊るクーパーとタマーラ・ロッホの写真が載っていた。そこだけ切り取って保存してある。

ところで、どの資料にも必ずABBEY COURT HOTELとWESTPOINT HOTEL(姉妹ホテルらしい)の広告が載っている。しかも同じ資料に何箇所も出てくる。いったい何者なんだ、ABBEY COURT HOTELとWESTPOINT HOTEL。あんまりしつこく広告が載っているから、ここでも出してやろう、ABBEY COURT HOTELとWESTPOINT HOTEL。


2003年7月29日

“On Your Toes”あらすじの修正版を上げました。来週から始まる実際の公演とは違う部分がかなりあるでしょうから、あくまで基本のストーリー、という軽い気持ちでお読み下さい。

言い訳でもありますが、劇中の歌詞については、当時の時代的な背景をふまえた古い言い回しや独特の表現が多くあるようです。これに加えて、句数を揃えるために文が簡略化されていたり、押韻の関係で妙な単語が用いられたりもしているようです。また思ったのですが、歌詞自体は、物語の進行において、さほど実際的な役割を負っているのではないようです。

ですから歌詞には誤訳が多いですが、どうか優しい目で見てやって下さい。でもご教示は大歓迎!!です。実際に、多くの方から発音や歌詞の意味についてご教示を頂きました。この場を借りて感謝申し上げます。

今週のイギリスの新聞などには、“On Your Toes”を宣伝するための記事やインタビューなどが載るでしょうし、本公演が始まる来週後半には、各紙にレビューが一斉に掲載されることになると思います。

もちろんこれらは要チェックですが、ただ余計なお世話ではありますが、特にクーパーに批判的なレビューや批評があったとしても、これらをあまりにまともに受けとめることはないと思います。つまり、彼らの書いたことが絶対的真実である、などと思い込んだり、落ち込んだりする必要はない、ということです。

おそらくは、“ミュージカル”に出演するクーパーに対して、非難するような、あるいは見下したような語調で論評する人々は、場所を問わず絶対に出てきます。「経歴」にも「雑記」にも書きましたが、クーパーの立場は、ある意味、非常に微妙だと私は思います。そのせいで、彼は特に厳しい目で見られがちです。ただし、紙面の活字にせよ、ネット上の文字にせよ、それらを書いているのは、私たちと同じように、限定された見方しか持たないただの人間です。

恐ろしいのは、紙面の活字やネット上の文字には、それを読んだ人々に、いともたやすく、これが真実だ、と信じさせてしまう強い力があることです。でも実際には、それは違うのです。「真実」が言葉によって語られるのではなく、言葉が「真実」を作り出します。

みなさんが、クーパーが魅力的で優れたダンサーでありパフォーマーである、と感じるのなら、それこそが絶対的な真実なのです。他人がどう言っているかより、自分がどう感じ、どう思ったかが、いちばん大事なことなのだと、今になってようやく、私は信じられるようになりつつあります。でもまだしょっちゅうグラつきますけどね。


2003年7月26日

「名作劇場」に“On Your Toes”のあらすじの続きを上げました。ですが、これはまだ穴ぼこだらけなので、加筆修正を施したものを、来週中にもう一度上げることになると思います。

前もってストーリーが分かってしまうと新鮮味が薄れるかも、とか、これはいわゆる「ネタバレ」ではないか、とかいう疑問が、書いてる途中つねに頭にありました。

でも、私は特にストーリー性のある作品に対しては、予習をしないと不安なたちですし、今回は歌ありセリフありのミュージカルですので、いつにもましてしつこく予習する必要を感じました。さらに、70年も前の大昔の作品で、今さらネタバレもクソもないでしょう。

素直じゃない考えかもしれませんが、私は「なんの予備知識がなくても素直に理解でき楽しめる作品」という一見優しげなアイディアは、すげえ幻想だと思っています。「豊富な知識と鋭敏な感性があってこそ理解でき楽しめる作品」という明らかに傲慢なアイディアと、どれほどの違いがあるというのでしょう?

まあ考え方は人それぞれなのですが・・・。とどのつまりは、読みたい方は読む、読みたくない方は読まない、それでいいのでしょう。

とはいえ、疑問のいまひとつ消えないチャウのつぶやきでした。


2003年7月22日

ホントはもう23日になっているんだけど、7月22日はクーパー君の誕生日だから、記念に書くことにする。2、3日前に彼のエージェント気付でバースデイ・カードを送ったんだけど、よく考えてみたら、届くのは22日以降になる可能性が高い。でもまあいいか。いくらなんでも今週中には着くだろう。ちゃんと彼の手元に届いてくれるといいな♪

ところで、巨人の原監督も7月22日が誕生日なんだってさ。クーパー君と原監督は同じ誕生日だったのだ!!だからどうということもないんだが。


2003年7月8日

クーパー君の公式サイトにある“diary”の“Week 7”(6月30日、ロンドンにて)で、クーパー君はちょっとおもしろいことを書いていた。“Every year I call upon friends from various other companies, or other freelancers (is that a word?) to join me for Exeter.”

私の持ってる英和辞典(研究社の「リーダーズ」)には、“freelancer”という語彙が載っている。意味は「自由に行動する人」だって。

クーパー君は“is that a word?”とふざけているけど、実に言い得て妙、よい言葉じゃないですか。ただ単に“freelance dancer”とか“freelance performer”とかいう意味だけじゃなくって、「集団や組織に属さず、自由に行動していく人」っていうの、まさにアダム・クーパーの今の人生そのもの。

以前、イギリスのとある新聞に、「フリーランスのダンサーは徐々に増えつつある」と書いてあったのを読んだことがある。ってことは、逆に言うと、フリーランスのダンサーはまだそれだけ少ないということ。

“freelancer”、「オックスフォード」とかでは、なんて説明してある?クーパー君が先鞭をつけたことで(もちろんフリーランスで頑張っているダンサーは、他にもたくさんいるのだろうけど、アダム・クーパーはその象徴として注目されやすい)、いずれ一般語彙として定着するといいね。

こんどのExeter Festivalの司会、スティーヴン・ウィクス(Stephen Wicks)だって。映像版「三人姉妹」で、トゥーゼンバッハをやってた人だよ。ずっと友だちだったんだね。

それにしても、クーパーは本当によくやっているよ・・・(嘆)。本当にバランスのいい人。尊敬するし、感動する。なによりも、うらやましい。


2003年7月7日

忙しいな・・・。なんでこんなに忙しいんだ・・・。しかも、いちばんイヤな月曜日が・・・。月曜日だから忙しいのか・・・。そーか、月曜日だからか・・・。納得。

それにしても、周囲のみんなが体調を崩している。最も多いのは夏風邪をひいている人。加えて疲れがこの時期にはたまりやすいらしい。天気がなにせよくないから、無理もない。

梅雨明けはいったいいつになるのかね・・・。でもわたくしは湿気が多いのが苦手だが、暑いのも苦手だ(みんなそう?)。今は蒸すけど涼しいからまだマシだ。

辛気くさくてイカンなあ・・・。ふうう〜。ところで、「ブッタとシッタカブッタ」シリーズ(小泉吉宏著、メディアファクトリー刊)のシッタカブッタはすごいかわいいねえ。ぶひっ。


2003年6月26日

(この日記は「雑記」に移動しました。→ ここ )


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